MSA400/500シリーズスペクトラム/シグナルアナライザは通常USBにより外部制御されますが、LANによる制御ができれば距離の制限やポート数の制限を解消することができます。
ここではUSBデバイスサーバを用いてスペアナをPCからLANで制御する方法を紹介します。
USBデバイスサーバ
USBデバイスサーバは、USBポートを持つ様々な機器をネットワークに接続できるようにする機器です。PC側からはUSB機器がUSBポートに接続されているかのように見えます。そのためUSB機器を制御するMAS400やMAS500のようなソフトウェアをそのまま用いることができます。USBデバイスサーバの例としてバッファロー社のLDV-2UH型の仕様を記します。
- LAN規格:IEEE802.3ab(1000BASE-T),IEEE802.3u(100BASE-TX),IEEE802.3(10BASE-T)
- 伝送速度:1000/100/10Mbps(自動認識)
- LANコネクター:RJ-45型8極コネクター
- USB規格:USB2.0
- USBコネクター:USBAコネクター×2
- 対応OS:Windows7(32bit/64bit),Vista(32bit),XP(32bit),MACOSX10.4/10.5/10.6
- 外形寸法/重量:60(W)×28(H)×95(D)mm,96g(ACアダプターを含まず)
インストールの手順
前述のUSBデバイスサーバを用いる場合のインストール手順を以下に記します。
- まずUSB機器をPCにUSBで接続し、必要なドライバやソフトウェアをインストールします。MSA400の場合はMAS400を、MSA500の場合はMAS500をそれぞれの取扱説明書に従ってインストールします。このときUSBデバイスサーバは接続しません。
- USBデバイスサーバとルータまたはスイッチングハブをLANケーブルで接続します。
- USBデバイスサーバとMSA400/500をUSBケーブルで接続します。
- USBデバイスサーバにACアダプタを接続し、電源を入れます。
- USBデバイスサーバのセットアップCDをPCにセットします。
- USBデバイスサーバの取扱説明書に従ってセットアップします。
- USBデバイスサーバの設定ツールを立ち上げ、USBデバイスを選択して接続します。
- MAS400/500を起動して制御を開始します。
接続
使用時の接続は下図のようになります。
製品ピックアップ
シグナルアナライザ MSA500シリーズ
高速フーリエ変換(FFT)によるリアルタイム方式と、従来の掃引方式の2方式を搭載。両方向のそれぞれの長所を利用可能。
シグナルアナライザ MSA538
MSA500シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz
シグナルアナライザ MSA538E
EMI測定機能搭載モデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz
シグナルアナライザ MSA538TG
トラッキングジェネレータ搭載モデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz
シグナルアナライザ MSA558
8.5GHz帯域により無線系情報通信のほとんどのアプリケーションをカバー
■測定周波数:20kHz~8.5GHz
シグナルアナライザ MSA558E
EMI測定機能搭載モデル
■測定周波数:20kHz~8.5GHz
シグナルアナライザ MSA400シリーズ
大型カラーディスプレイ搭載で画面が見やすい掃引方式タイプ。
[生産完了品]スペクトラムアナライザ MSA438TG
トラッキングジェネレータ搭載モデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz
スペクトラムアナライザ MSA438
MSA400シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz
スペクトラムアナライザ MSA438E
EMI測定機能搭載モデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz
スペクトラムアナライザ MSA458
8.5GHz帯域により無線系情報通信のほとんどのアプリケーションをカバー
■測定周波数:50kHz~8.5GHz
お気軽にお問い合わせください
5Gの検証がしたい、電波暗箱をカスタマイズしたい、製品の修理が欲しい。
どんな小さなこともお気軽にお問い合わせください。