無線端末機器の接続性試験

AP周辺にある不要電波との干渉を防ぎ、また個体の送信レベルを均等化。
二点間距離を確保し再現性を高める。
目次
アプリケーション
近年の大型デジタル液晶テレビやプロジェクター、電子器等の特徴として、表示装置側に無線端末を搭載し、周辺の無線ネットワークに接続して外部ネットワークとの相互通信を可能にする端末が主流です。これら微弱無線を開発する際、送り手となるAPの送信レベルの値を一定にする場合には、無線端末との二点間距離を調整するか? 若しくはアッテネータ等を使用して基準となる絶対値を併せる作業が必要になります。ここでの差異が生じると、正確な相対比較が出来なくなるからです。
また、試験する際、周辺にある他の無線ネットワークやワイヤレスマイク、携帯電話の基地局等の外来ノイズが干渉する場合に於いても、測定時に不要な電波干渉が生じてしまうことから、求められる試験内容にそぐわない結果となることがあります。
これら二点の問題点を解決する為に、電波暗箱とステップアッテネータを使用した測定システムがお役に立ちます。
ソリューション
送信側の電波暗箱筐体内に任意APを設置します。受信側の電波暗箱に無線モジュールを搭載した液晶テレビ等を設置、同様に両暗箱内部に送受信用のダイポールアンテナを設けて、同軸ケーブル経由での双方向通信の環境を作ります。
次に、両暗箱外側のSMA(J)端子に同軸ケーブルを繋ぎ、各々ステップアッテネータと接続します。アッテネータを可変し、AP側から一定レベルで送信されているか? 等、受信側の動作状態を調整します。 この際、受信側暗箱内部にあるダイポールアンテナからSMA(J)端子経由で同軸ケーブルに繋ぎ、その後、高周波パワーデバイダーを経由して、
- スペクトラムアナライザで当該周波数をモニタリング ( AP側の送信レベルの確認 )。
- 試験環境周辺の不要ノイズを遮断。
これら二つの目的に代用します。
接続例)

システム構成・価格
電波暗箱 [MY1520] | ×1 | ¥478,000 |
電波暗箱 [MY1510] | ×1 | ¥198,000 |
ダイポールアンテナ [M304] | ×2 | ¥30,000 |
同軸アッテネータ [MG-30dB] | ×1 | ¥13,000 |
高周波同軸ケーブル [MC201] SMA(P)/SMA(P) 0.5m | ×5 | ¥110,000 |
高周波パワーデバイダ | ×1 | ¥25,000 |
ステップアッテネータ [MAT850] | ×1 | ¥298,000 |
ハンドヘルド型スペクトラムアナライザ [MSA438] | ×1 | ¥448,000 |
合計価格(税抜き) | ¥1,600,000 ~ |
※詳細は弊社営業担当までお問合せ下さい。
製品紹介
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ポータブルアンテナ
300MHz~7.2GHzの帯域を10種類のアンテナでカバー。
¥15,000 – ¥39,000 -
ステップアッテネータ MAT850
現在の減衰量を確認しながら、0.1dB単位で手動調節が可能。
¥298,000 -
スペクトラムアナライザ MSA438
MSA400シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
¥448,000
■測定周波数:50kHz~3.3GHz -
電波暗箱/シールドボックス Taurusシリーズ MY1520
多用途に対応する最も汎用的な中型サイズ。 正面開口で作業性に非常に優れています。
¥478,000 -
電波暗箱/シールドボックス Taurusシリーズ MY1510
軽量で持ち運びも便利な小型サイズ。 20万円以下と大変お求め易い価格でのご提案。
¥198,000 -
同軸ケーブル
周波数帯域、コネクタおよび長さ毎に多種の同軸ケーブルを取り揃えています。
¥4,000 – ¥57,000 -
同軸アッテネータ MG-XXdB
¥13,000
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