ロギングソフト(MAS510)で収録したログデータをCSVファイルに変換する方法をご紹介いたします。

アプリケーション

ロギングソフトウェアとは、スペクトラムアナライザ(MSA500シリーズ)をUSB通信によりPC制御し、スペクトルデータを長時間収録するためのPCアプリケーションソフトです。昼夜に亘る異常信号、妨害、干渉電波などの監視や、長時間の無人データ記録に最適です。ログ(スペクトル)データはバイナリ形式で収録されますので、CSVファイルに変換することで、Excelや他ツールで活用することができます。

アプリケーション事例■2.4GHz帯無線機器導入時のサイトサーベイ

ソリューション

1.ログファイルの指定

ロギングソフトによる測定波形

2.抽出フレームの指定

ログファイルに記録されているフレームのうち、CSVファイルに出力するフレームの範囲を指定します。
開始および終了フレームそれぞれのトラックバーを左右にスライドするか、またはEditボックスでフレーム番号を指定します。変更しない場合は全フレームが出力されます。

3.変換の実行

変換を実行します。変換中は進捗ダイアログが表示されます。

4.CSVファイルの中身

CSVファイルは大きく分けて測定条件部と波形データ部があります。

  • CF:センター周波数
  • SPAN:スパン
  • REF:基準レベル
  • SWP:掃引時間
  • DET:検波モード
  • RBW:分解能帯域幅
  • VBW:ビデオ帯域幅
  • SCALE:表示スケール
  • LmtLv:リミットレベル
  • TRACE:スペクトルデータ点数

スペアナの測定条件および波形データ(1行目が見出し(周波数)、2行目以降が測定日時と波形データ)

システム構成・価格

ハンディ型シグナルアナライザ(MSA500シリーズ)¥748,000~
リチウムイオン電池(MB400)¥21,600
無線LAN帯アンテナ(M404)¥18,000
ロギングソフトウェア(MAS510)¥195,000
USBケーブル(MI400)¥3,500
合計価格(税抜き)¥986,100~

製品紹介

シグナルアナライザMSA500シリーズ

シグナルアナライザ MSA538

MSA500シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz

シグナルアナライザ MSA538E

EMI測定機能搭載モデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz

シグナルアナライザ MSA538TG

トラッキングジェネレータ搭載モデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz

シグナルアナライザ MSA558

8.5GHz帯域により無線系情報通信のほとんどのアプリケーションをカバー
■測定周波数:20kHz~8.5GHz

シグナルアナライザ MSA558E

EMI測定機能搭載モデル
■測定周波数:20kHz~8.5GHz

オプション

ロギングソフトウェア MAS410/510

無人監視で測定データをロギングするPC用ソフトウェア。

バッテリ リチウムイオン電池 MB400

合機種:MSA400/500シリーズ

ポータブルアンテナ

低VSWRにより、各種無線機器の送受信用途に最適。
半波長ダイポールアンテナと同様の特性。

通信ケーブル MI400

USBケーブル

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