スペアナ測定結果の規格判定を、測定してすぐ、視覚的に行うことができるようになります。

アプリケーション

スペアナは以前は研究室・実験室用途として高周波測定に関して知識を有する専門技術者のみによって使用されていました。しかし、最近の情報無線通信機器の普及や家電製品、自動車分野、医療機器などでの無線通信の利用により、サービス用途でもスペアナが使われるようになりました。また、それらの機器や製品の生産ラインでもスペアナが使用されています。

サービス用途や生産ラインでスペアナを使用する場合には、既定の設定パラメータで測定結果を規格判定するということがしばしば行われます。その場合に測定結果の規格判定を、誰でも簡単に測定してすぐ視覚的に行うことができる方法を紹介します。

ソリューション

  1. 既定の設定パラメータをスペアナに設定します。
    (スペクトルデータは後ほどパソコンで編集しますので信号入力なしのデータで問題ありません。)
  2. USB A端子にUSBメモリを装着し、スペクトルデータと設定パラメータの両方を、例えば、”MSA_SP001.csv”のファイル名で保存します。
  3. USB A端子にUSBメモリを装着し、”MSA_SP001.csv”のファイルをロードします。既定の設定パラメータとともに図1、図2のように緑色のリミットラインが表示されます。

変更前ファイル

(以前の行は省略)
svWave

  1. 990.000000,-67.21
  2. 990.019980,-66.15
  3. 990.039960,-68.27
  4. 990.059940,-67.95
  5. 990.079920,-71.23

変更後ファイル

(以前の行は省略)
svWave

  1. 990,-25
  2. 990.01998,-25
  3. 990.03996,-25
  4. 990.05994,-25
  5. 990.07992,-25
  • 上に示した例では、振幅 “-25″がリミットラインとして表示されます。
  • 周波数ごとに振幅値を変えることでリミットラインをそれぞれ表示できます。
  • 2行ごとに上限、下限の振幅値をいれて上下限のリミットラインの表示も可能です。
  1. USB A端子にUSBメモリを装着し、”MSA_SP001.csv”のファイルをロードします。既定の設定パラメータとともに図1、図2のように緑色のリミットラインが表示されます。

また、図3のように周波数ごとにリミットラインが変わる規格も表示可能です。

図1.規格判定OKの波形
図2. 規格判定NGの波形
図3.周波数ごとにリミットラインが変わる規格の表示例

システム構成・価格

スペクトラムアナライザ [MSA400シリーズ]¥498,000~
USBメモリ [市販品] 
パソコン [市販品] 
合計金額(税抜き)¥498,000~

※詳細は弊社営業担当までお問合せ下さい。

製品紹介

スペクトラムアナライザMSA400シリーズ

[生産完了品]スペクトラムアナライザ MSA438TG

トラッキングジェネレータ搭載モデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz

スペクトラムアナライザ MSA438

MSA400シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz

スペクトラムアナライザ MSA438E

EMI測定機能搭載モデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz

スペクトラムアナライザ MSA458

8.5GHz帯域により無線系情報通信のほとんどのアプリケーションをカバー
■測定周波数:50kHz~8.5GHz

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