MSA500シリーズ・シグナルアナライザのリアルタイムモードにより、 LoRa(920MHz帯を使用したLPWA)の信号を捉えることができます。
アプリケーション
この度、MSA500シリーズでLoRaの信号を測定できるか?とのお問合せをいただき、実際に測定を行いました。
LoRaとは、920MHz帯を使用したLPWA(Low Power Wide Area)のひとつで、名前の由来はLong Rangeから来ています。最大数10kmまでの通信を直接行うことができ、低消費電力という特長があります。
LoRaの信号はチャープスペクトラム拡散という、(あまり聞き慣れない)特殊な変調方式を採用しています。振幅は一定で周波数を変化させますが、通常のFSKのように周波数の高低で0と1を伝送するのではなく、周波数が連続的に変化する信号(チャープ信号)を使って0と1を伝送します。周波数が高くなる信号(アップチャープ)と低くなる信号(ダウンチャープ)を組み合わせて信号を伝送しています。
ソリューション
掃引型スペアナ(MSA400シリーズ)とリアルタイムスペアナ(MSA500シリーズ)の比較
周波数 対 時間表示
周波数対時間(Frequency vsTime)表示により、チャープ信号の周波数帯域幅、送信時間等を知ることができます。 他にも
- 占有周波数帯幅
- 周波数の許容偏差
- 不要発射の強度
- 空中線電力
- 隣接チャネル漏洩電力
- 副次的に発する電波
- 送信時間
等を測定することができます。
システム構成・価格
シグナルアナライザ [MSA538] | ¥748,000 |
920MHz帯用スリーブアンテナ [M401] | ¥18,000 |
合計価格(税抜き) | ¥766,000 |
※詳細は弊社営業担当までお問い合わせください
製品紹介
シグナルアナライザ MSA538
MSA500シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz
ポータブルアンテナ
低VSWRにより、各種無線機器の送受信用途に最適。
半波長ダイポールアンテナと同様の特性。
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