オプションのIQ変調器MIQ700を搭載し、ベクトル信号発生器として使用する
アプリケーション
MSG703は充実した変調機能と掃引機能、トリガ機能を備えたRF信号発生器です。標準的な変調であるFSK、PSK、AMが使用でき、さらにオプションのIQ変調器MIQ700を搭載することで、ベクトル信号発生器として各種PSK、QAM等の様々な変調が柔軟に使用可能となります。IQ変調はさまざまな無線規格に採用されていますが、ここでは日本のETC2.0や業務用デジタル無線に採用されているπ/4QPSKを例に、MSG703から変調信号を出力する方法を、MSG703の実際の画像と共に紹介します。
なお、技術資料 「RF 信号発生器 MSG703 ≪ベクトル信号発生器としての MSG703≫」に、π/4QPSK変調信号の生成に関する情報や、IQ変調器MIQ700の情報がさらに詳しく記載されているため、そちらもあわせてご覧ください。
ソリューション
変調信号(ベースバンド信号)の準備
下図はπ/4QPSKの変調信号を生成するブロック図の一例で、例えばFPGAを用いて実現可能です。ここでは、PCのシミュレーション結果から得られたFIR フィルタの出力Idig/Qdig(各10bit)のデータをUSBフラッシュメモリに保存し、 MSG703のIQ変調リストデータとして読み込むことで使用します。
MSG703IQ変調のリストデータ入力条件
- データサイズI,Q各10ビット×8,192最大
- IQデータ形式2の補数(-512~511)
- 読出しレート100Hz~40MHz、100Hzステップ(帯域幅は10MHzMax)
※リストデータ以外にも外部アナログ(BNC)、外部デジタル(LVDS)の入力に対応しています。
MSG703の設定
1. 周波数およびレベルの設定
- MSG703の[PRESET]後、[FREQ]にて出力したい中心周波数に設定します(5MHz~3GHz)。
- [LEVEL]にて出力したい任意のレベルを設定します(設定値-70~+20dBm)。
2. IQ変調のリストデータ読出し
- 変調信号が保存されているUSBフラッシュメモリを正面パネル側端子に差し込みます。
- [SAVE LOAD] → [F4(DEVICE)] を「USB」に切り替え、該当するデータをロードします。
※該当データに黄色いカーソルを合わせ、[ENTER]キー2回でロード可能です(右上図)。 - 画面が「IQ MODULATION LIST」に遷移するので、リスト内容が正しいか確認します。
3. 読出しレートとリピートモードの設定
「IQ MODULATION LIST」画面の[F6(RETURN)]にてIQ変調設定画面へ遷移します(下図)。
「RATE」をリストデータを読み出す速度に設定し、「REPEAT MODE」を「REPEAT」とします。
4. IQ変調信号の出力
- [MOD ON/OFF]キーを押し、画面に【IQ ON】が表示され、IQ変調が開始されます。
- [RF ON/OFF]キーを押し、画面に【RFON】が表示され、変調信号が出力されます。
IQ変調のリストデータからT-IQ(時間軸)、I-Q(コンスタレーション)波形表示ができます。受信側でもπ/4QPSKのコンスタレーションが確認できます。
システム構成・価格
RF信号発生器 [MSG703] | ×1 | ¥998,000 |
IQ変調器[MIQ700] | ×1 | ¥228,000 |
システム価格 | ¥1,226,000 |
※上記参考価格は全て税抜き表示です。※詳細は弊社営業担当までお問合せ下さい。
製品紹介
RF信号発生器 MSG703
IQベクトル発生機能・充実した変調機能と掃引機能。
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