具体的な応用例
パラボラアンテナで受信した7.9~14.5GHzの信号を、パラボラアンテナに付いているダウンコンバータで低周波に変換することにより、MSA338において50kHz~3.3GHz帯の信号として測定することが出来ます。
内容
- 使用アンテナ:45型CSアンテナ CSA-453W4K(DXアンテナ製)
- 周波数帯域:7.9~14.5GHz
※ダウンコンバータ内のLPFをカットします。
※ローカル周波数は11.2GHzです。
ブロック図と測定方法
アンテナ部と電源供給部はF型ケーブルで接続します。また、アンテナ側はケーブルは直に取り付けられています。
電源供給部とMSA338はSMAケーブルで接続します。
現場では図2のように片手でアンテナ部を、もう一方の手でMSA338を持ち、肩から電源供給部を下げて測定を行います。
※電源供給部は弊社で準備します。
測定周波数と受信周波数の関係
3.3GHz帯以上の信号をダウンコンバートし、その信号をMSA338で測定するため、実際にパラボラアンテナで受ける信号(受信周波数)とMSA338に表示する信号(測定周波数)の周波数は違います。又、測定範囲も限られています。
下記に受信周波数から測定周波数を求める計算式を示します。
[計算方法]
- 受信周波数が11.2GHz以下のとき:
測定周波数(GHz)=11.2GHz-受信周波数(GHz) - 受信周波数が11.2GHz以上のとき:
測定周波数(GHz)=受信周波数(GHz)-11.2GHz
※但し、ローカル周波数は11.2GHzであり、測定周波数は3.3GHz以下になること。
上式より、受信周波数は、
7.9~11.2GHzおよび11.2~14.5GHz
となります。但し、パラボラアンテナの受信感度により、
9.7~11GHzおよび11.4GHz~12.7GHz
に狭まります。
製品ピックアップ
[生産完了品]スペクトラムアナライザ MSA338
MSA300シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
■測定周波数:50kHz~3.3GHz
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