シグナルアナライザにより測定した位相雑音からクロック信号のジッタを求める方法を紹介します
アプリケーション
ソリューション
- シグナルアナライザにより測定した位相雑音レベルからクロックジッタを算出することができます。
- リアルタイム・アクイジションにより瞬時のジッタも測定できます。また平均化により長時間のRMSジッタ を求めることもできます。
PLLのかかったクロック信号をシグナルアナライザで測定すると左図のようなスペクトラムになります。
この場合クロックジッタを引き起こすノイズ成分は斜線領域の面積で近似することができます。
PLLのかかったクロック信号をシグナルアナライザで測定すると左図のようなスペクトラムになります。
この場合クロックジッタを引き起こすノイズ成分は斜線領域の面積で近似することができます。
位相ノイズPn(dBc/Hz)と帯域幅Bw(Hz)からクロックジッタCj (Deg)を求めるには次式を用います。
クロック周波数をFc[Hz]とすると、ジッタ時間Tj [s]は、
※帯域幅Bwは、対数(dB)に変換する必要があります。【10 log (Hz)】
- 代表的な位相雑音と帯域幅についてCj とTj の表を作成すると以下のようになります。但し、Fc = 1GHzとします。
Cj[度]
位相雑音 [dBc/Hz] | 10kHz BW | 100kHz BW | 1MHz BW | 1MHz BW |
---|---|---|---|---|
-60 | 8.10 | 25.62 | 81.02 | 256.23 |
-70 | 2.56 | 8.10 | 25.62 | 81.02 |
-80 | 0.81 | 2.56 | 8.10 | 25.62 |
-90 | 0.26 | 0.81 | 2.56 | 8.10 |
-100 | 0.08 | 0.26 | 0.81 | 2.56 |
Tj[ps]@1GHz
位相雑音 [dBc/Hz] | 10kHz BW | 100kHz BW | 1MHz BW | 1MHz BW |
---|---|---|---|---|
-60 | 22.51 | 71.18 | 225.06 | 711.75 |
-70 | 7.12 | 22.51 | 71.18 | 225.06 |
-80 | 2.25 | 7.12 | 22.51 | 71.18 |
-90 | 0.71 | 2.25 | 7.12 | 22.51 |
-100 | 0.23 | 0.71 | 2.25 | 7.12 |
システム構成・価格
シグナルアナライザMSA538 | ×1 | ¥748,000 |
リチウムイオン電池 [MB400] | ×1 | ¥21,600 |
SMA-SMAケーブル1.5m [MC303] | ×1 | ¥17,000 |
変換アダプタ N(P)/SMA(J) [MA306] | ×1 | ¥12,500 |
合計価格(税抜き) | ¥799,100 |
※詳細は弊社営業担当までお問合せ下さい。
※ご希望の仕様に合わせてカスタマイズ致します。※自動計測ソフトウェアは特注ソフトウェアです。
製品紹介
シグナルアナライザ MSA538
MSA500シリーズの中でもっともポピュラーなモデル
■測定周波数:20kHz~3.3GHz
バッテリ リチウムイオン電池 MB400
合機種:MSA400/500シリーズ
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