送信電力調整&受信感度調整機能を活用し狭いエリアでの通信を可能にする
アプリケーション
DSRC路側システムME9300は、高速道路で使われているETCを利用したシステムです。車両に搭載されたETC車載器と通信を行い、WCN(Wireless Call Number)と呼ばれる車載器固有のIDを取得します。このWCNの照合を行うことで、車両入退場管理や2点間の道路渋滞調査などに応用できます。
ETC車載器との通信部となるDSRCアンテナには、「ME9301」と「ME9301V」の2種類があります。それぞれ送信電力が異なり、「ME9301」は5mW固定で、「ME9301V」は0.2~1.25mWの範囲で調整可能です。例えば駐車場管理用途で入退場のゲートがすぐ隣にあり、狭いエリアでの通信が必要となる場合、送信電力調整及び受信感度調整機能を備えたME9301Vが適しています。これらの調整は、インタフェースボックスME9302のLANポート、もしくはRS-232Cを経由して外部PCから容易にできるため、現地の電波・通信状況を確認しながらの設置・調整が可能です。また、通信エリア内に複数のETC車載器が存在する場合、本機での受信信号強度(RSSI)が一番大きい車載器のWCNのみを取得することもできます。
ここでは、ME9301Vの主な機能の特長及び活用法を示します。
ソリューション
送信電力調整機能の活用
○ME9301Vの位置、アンテナ面水平(真下)から仰角 38.7 度(左向き)、設置高 2.5m
駐車場管理用途などで本線及び隣接レーンの電界強度分布を測定し、電波の到達範囲を確認します。通信状況等も考慮して送信電力を調整します。
※弊社のETC電界強度測定システムME9200にてマップ作成。送信電力は無線局免許申請時に確定している必要があります。
受信感度調整(RSSI制御)機能の活用
ME9301VにはRSSI制御機能が標準装備されており、ETC車載器から発する電波のRSSIを測定し、あらかじめ設定された閾値より大きいRSSI値の車載器と通信します。 よって、閾値の設定を変えることで、通信エリアを制限することできます。
また、車載器からの電波受信回数を設定でき、その回数以上の受信があった車載器のみ通信対象とするため、特に車載器数が多い場合、より正確なRSSI値の判別が可能です。
RSSIが一番大きい車載器のWCNを取得することで、本機により近い車両の判別にも使えます。
RSSI制御
受信感度調整(RSSIの閾値調整・受信回数の設定)
⇒ 通信エリアの制限が可能
RSSIが一番大きいETC車載器のWCNを取得
⇒ ME9301Vにより近い車両の判別に有効
※送信電力調整機能と併用することもできます。
※RSSI制御機能はME9301にオプション搭載可能です。
システム構成・価格
DSRCアンテナ ME9301V | |
インタフェースボックス ME9302 | |
専用I/Fケーブル (15m)ME9303 | |
システム価格 | ¥417,600~ |
※専用I/FケーブルME9303の最長100m時は 465,000円になります。
※詳細は弊社営業担当までお問合せ下さい。
製品紹介
DSRC路側システム ME9300
高速道路で使われているETCを民間に活用したシステム。
ETC車載器固有のWCNを読み取り、いろいろなアプリケーションに利用可能。
お気軽にお問い合わせください
5Gの検証がしたい、電波暗箱をカスタマイズしたい、製品の修理が欲しい。
どんな小さなこともお気軽にお問い合わせください。