EMC試験システム -質問一覧

  • LISN(ラインインピーダンス安定化回路網)MPW201Bを使用する際に、ノイズカットトランスから電源をとることを推奨されていますがなぜですか?
    1. 漏洩電流により、漏電遮断器が作動するのを防ぐためです。
      MPW201Bでは、100V 50Hzの場合、約53mA(ピーク電流)の漏洩電流が流れます。
      漏電遮断器には定格感度電流15mA、30mAというものがありますのでノイズカットトランスなしの場合は作動してしまいます。
    2. AC電源ラインのノイズが測定に影響したり、EUTからのノイズがAC電源ラインにのって、AC電源ラインに接続している測定に関係していない機器が誤動作するのを防ぐためです。
  • MR2300の特長は“測定値は3m法に換算している”ということですが、3mに換算できる理論的根拠や検証結果を示す資料を提示してください。

    MR2300では測定結果に対して、3mの距離で弊社の基準DUTを測定した場合と同じ値になるように、補正値を加えることにより、3m法に換算しております。手順は以下のとおりです。

    1. 基準アンテナとして、Rohde&Schwarz製のログペリアンテナとバイコニカルアンテナが合体したアンテナを用い、基準DUTとして広帯域のアンテナ(2種、40cm・10cm程度の大きさ)を用います。
    2. 基準DUTに対しSGより信号を与え、3mの距離をおき基準アンテナにて測定します。
    3. 電波暗箱MY5410に基準DUTを入れSGより信号を与え、MAN102で測定します。ここで(2)との差異を補正値とします。
    4. 以後の(3)測定結果に(3)で得た補正値(dB)を加算して(2)と同等の結果を得ます。
  • 弊社は3m法の電波暗室を持っておりますが、そこで測定したデータとMR2300で測定したデータを比較してみたいのですが、そのような機会が得られるでしょうか。
    3m法ではアンテナ高さを1-4mサーチし、ターンテーブルは360°回転させ、最大受信レベルが得られるときのアンテナ高さとターンテーブル確度を求めてQP測定をします。 供試品の性質や周波数によってはアンテナ高さが2.5mという例もあります。
    この点で得られたデータとMR2300で測定したデータとでどのような違いが出るかをチェックしてみたいです。

    MR2300のデモ機の暗箱はMY5310にて常時デモ測定が可能になっております。 MY5410での測定も生産状況によりデモが可能ですのでお問い合わせしてください。
    MR2300システムにはターンテーブル付も用意されております。
    アンテナ高は変えられませんが、DUTの高さを一定の範囲内で変えることができます。

  • PCソフトウェア(MAS230)では、CISPR22等の測定条件ファイルがサポートされていますが、他の規格の準拠した測定条件ファイルをユーザー自身で作成可能ですか。

    例:下図のような規格の場合

    伝導エミッション 10kHz―150kHz:96―50dBμV 200Hz
    150kHz―350kHz:60―50dBμV 9kHz
    350kHz―30kHz:60―50dBμV 9kHz
    放射エミッション 30MHz―2GHz:54dBμV 120kHz
    156MHz―160MHz:24dBμV 9kHz

    規格・測定条件は、スペアナMSA338Eの設定範囲内で任意に作成できます。
    10kHz~150kHz、RBW200Hzは弊社のスペアナではサポートしておりません。

  • QP測定について質問します。ノイズの発生の様子は、被測定物によっては間欠的であったり、レベル変動が激しい場合があります。 そのような場合、弊社ではQP測定時間を10-15秒間測定し、その間に得られた最大信号レベルを記録しますが、MR2300でもこのような条件で測定できますか?

    Calculation機能のMaxHOLDを設定することで、複数回の掃引でMax値を得ることが出来ます。

  • 1ポイント当たりのQP測定所要時間はいくらですか。

    デフォルトで設定している値は下記の通りです。MSA338E設定範囲内で任意の値に変更できます。

    RBW SPAN SweepTime
    9KHz 200KHz 10s
    120KHz 1MHz 30s
  • PCソフトウェアMAS230の測定シーケンスについて 御社の資料では、Wide Span(Peak検波)→Middle Span(Peak検波)→Narrow Span(QP or AV検波)の順に行われるようですがそれぞれのスパンに規格はずれの成分が複数個あった場合の実行シーケンスはどのようになるのでしょうか。
    測定シーケンス全体がわかるデモソフトはあるでしょうか?

    Mid Span掃引は、Wide Span時の規格外れを低い周波数から順に測定しています。
    Narrow Span掃引は、Mid Span時の規格外れを同様に、低い周波数から順に測定しています。

  • 3m法の電波暗箱暗室ではアンテナの向きを変えて水平と垂直について測定していますが、MR2300では同じ様に測定できますか。

    MR2300のアンテナMAN102はモノポールアンテナで垂直偏波です。
    アンテナを傾けられませんので、DUTを傾けることになります。DUTによっては差異がでる可能性があります。

  • 電波暗箱MY5410では、測定に差し支えない供試品の最大外寸はいくらですか。

    特にサイズに関して基準を設けているわけではありませんが、EUTサイズが約1.3m(H)×φ0.6mの供試体からの放射ノイズ測定を想定して設計しております。
    ターンテーブルの中心にてキャリブレーションしていますので、これより大きなDUTは好ましくありません。

  • 電波暗箱内を監視するのに照明やカメラの取付けは可能ですか。

    可能です。箱内床面に据え置きすることになります。

  • LISN MPW201の価格をお知らせ下さい。
    EMI試験システム シールドボックス MY5410タイプには、アンテナ(MAN102)とターンテーブルが含まれていますか。

    標準価格:174,000円(税別)※付属ケーブル等は付いておりません。
    標準でアンテナとターンテーブルが含まれます。

  • 御社の代理店とは弊社も取引がありますが、出来るだけ安く購入したいので御社と直接取引きできませんか。

    弊社では代理店制を取っており、基本的には代理店経由にてご購入頂く事になります。
    また、代理店価格より安価にはなりません。
    技術サポートに関しましては、直接で構いません。

  • MR2300のシステム概念と同じもので、磁界強度測定(150kHz―30MHz)ができる御社の製品はありませんか。

    弊社での取り扱いはございません。
    近傍磁界プローブとしてCP-2SAを用意しております。この周波数範囲は10MHzから3GHzです。

  • 電波暗箱の設置時に電気工事は必要ですか? カタログを見ると電源がAC250Vmax、三芯とありますが、AC100Vコンセントしかありません。250Vを引く必要がありますか?

    特に工事は必要ありません。
    AC250Vは海外でも使用できるように対応させているだけですので、一般的なAC100Vで問題はありません。内部EUTが三芯の場合に、アースが必要ですので暗箱外部も三芯になっております。
    EUTが二芯であれば、AC100V/二芯のコンセントでも問題ありません。